2013年6月26日水曜日

鳥取の持つ世界に誇れる財産を、全国、世界に発信「吉田璋也デザイン運動の歴史的価値を検証する」検証委員募集中

昨年2012年、フィンランドの首都ヘルシンキは「ワールド・デザイン・キャピタル」に選ばれ、1年を通しデザイン関連のイベントが数多く行われました。その中で「エブリデイ・ディスカバリーズ」という展示がありました。ヘルシンキのソルナイネン(Sörnäinen)にある元発電所、スヴィラハティ(Suvilahti)で行われたその展示では、世界20カ国以上から出展があり、その中には日本からの出展もありました。

日本の出展はトットリプロダクツ協議会によるもので、「吉田璋也の歴史と吉田璋也を継承する鳥取の新しいプロダクツ」と題されたものでした。この民芸の巨匠でもある吉田璋也という人物の起こしたデザイン運動は、19世紀ヨーロッパで巻き起こった数々のデザイン運動と同じくらい評価されるべきものだ、とされています。ヘルシンキの展示では、吉田璋也のデザインした、これまで80年間使われ続け、今でも生産されている民芸品の品々を「これまでの80年間」として示し、「これからの80年間」を担う若手デザイナーの作品と併せて展示していました。(この展示の詳細は、トリノプロのブログに写真入りで詳しく書かれていますのでそちらをご覧ください。)

また、同じく昨年、フランスのパリでも「吉田璋也ルネッサンス」をテーマに、吉田璋也のデザインを今日的に見直した作品の展示が行われています。(こちらの展示に関しても、トリノプロのブログに詳細が掲載されています。)


そして今年は、昨年のフィンランド・パリでの展示に続く、「吉田璋也の行ったデザイン運動の検証」という事業の4年目だそうで、全国に幅広く発信することを目指し、検証委員会のメンバーを募集しています。検証委員会委員になるには、参加費一口1000円、学生メンバーは一口500円とのことです。委員会活動として、まずは再来週、7月9日に、武蔵野美術大学の名誉教授、島崎信先生を鳥取にお招きし、委員会を開催するということです。




興味がある方はこのポスターに書かれている連絡先までご連絡ください。

今後は吉田璋也のデザインした作品の写真を目録化、撮影し、写真展を開いたりもする予定だそうです。

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