2014年4月8日火曜日

2010年に行われ、死者を出した世界サウナ選手権に関するドキュメンタリー

フィンランドのHeinolaで1999年から行われてきた世界サウナ選手権は、2010年にひとりが死亡、もう一人が大やけどを負って以降行われていません。

その2010年の選手権では、ロシア人男性(前回3位)と、5度チャンピオンに輝いたフィンランド人男性位が、6分間サウナに残り、ふたりとも自力でサウナを出ることができない状況に。ロシア人男性は、強い痛み止めと麻酔効果のあるオイルを皮膚に塗っていたこともあって、自分の限界がわからなくなっていたのも死亡原因のようです。

今回紹介するフィンランド国営放送YLEによるドキュメンタリーは、最後まで残り全身に酷い火傷を負うこととなったティモ・カウコネンさんを中心にしたものです。気を失いそうになりながらもサウナに居座り続けるふたりの様子や、後に全身火傷で包帯につつまれたカウコネンさんの姿も出てくるので、苦手な方はご注意を。

「フィンランド人の気質を知らないと理解できないでしょう。ロシア人が隣に座っていては、簡単に諦めることはありません」、「ティモ(・カウコネン)は皮膚の痛みは、彼を止めることはできないと語っていました」なんて語るお医者さんや、「サウナに行きたい」と語るカウコネンさん。

ムーミン、マリメッコ、サンタクロース、などからはきっと想像できないであろうフィンランドの一面も見えてくることでしょう。

音声はフィンランド語、英語字幕付きです。







最後まで残ったふたりとも、自力でサウナを出ることができなかったため失格になり、結局3位の人が優勝しました。それでもカウコネンさんは「あれはどこでも起こり得たこと。私はHeinolaもイベントオーガナイザーも責めない。私がすこしやり過ぎただけなんだ」、「見舞いに来る友達も花じゃなくて白樺の枝(サウナで体を叩くのに使う)を持ってくる。それを見るともっとサウナに行きたくなるよ」と語ります。色々考えさせられますね。

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