2017年10月26日木曜日

『ある日フィンランドで、夏至祭と無関心 ―移ろいゆくメニューと季節、助けを求める人々―』刊行のご案内

フィンランドでの生活を記した『ある日フィンランドで』シリーズ最新刊のご案内です。今回は、タンペレで過ごした夏至祭、フィンランドや東欧のロマ(ジプシー)、アメリカとは価値観の違う北欧のライブロールプレイング(LARP)の話なども少し交えて書いています。





『ある日フィンランドで、夏至祭と無関心
―移ろいゆくメニューと季節、助けを求める人々―』


フィンランド在住の著者が日常生活を一人の日本人の視点から描いたエッセイシリーズ第4弾。

本書の内容
ようやくやってきた夏。日の最も長くなる夏至祭をタンペレで友達と過ごした話や、夏の嵐を中心に、日々の生活の中で感じた出来事を写真を交えて綴る。ムーミン・カフェに行った話、フィンランドで起きた事件、フィンランド・ロマや東ヨーロッパのロマの人々について、オープンダイアローグや、アメリカとは価値観の違う北欧のライブロールプレイング(LARP)の話なども記した。

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もくじ

6月末、Juhannus、夏至祭を前に
6月23日 夏至祭イブと不謹慎な賭け
    タンペレで祝う夏至祭イブ
    溺死者のビンゴ
    クルージング
    夕食はスパイシーに
6月24日 今年の夏至祭の溺死者の数
7月29日 赤いジャガーひき逃げ事件
    オープン・ダイアローグ
8月3日 行楽地Kuusijärvi
8月4日 ムーミン・カフェ
8月13日 夏の嵐と5日間家に帰れない若者
    嵐の前の晴天
    移ろいゆくメニューと季節
    アメリカ人に理解されない北欧LARP
    家に帰れない若者
8月15日 嵐の後のランチビュッフェ
8月17日 続・移ろいゆくメニュー
8月18日 ロマの女
    ロマたち
    フィンランド・ロマたち
    フィンランドで見る外国からのロマ達
    フィンランドでビッグイシューを売るのは主にロマ
    カロリーメイト

関連書籍のご紹介

(23627文字)

『ある日フィンランドで』シリーズとは
日本では、男女平等、高い教育レベル、福祉社会、デザインなどの面で注目されているフィンランドだが、日々の生活はどんなものなのか?実際に住んでみるとどんな国なのか?日本での報道では目にすることのできない、本当のフィンランドの一側面を描く、2010年に始まったシリーズ。


(abcxyz)

『ブレードランナー2049』で話されるフィンランド語はなんて言ってる?

世界で600万人しか話者のいないフィンランド語がハリウッド大作映画で出てくるなんてびっくり!

テレビや映画で活躍するフィンランドの女優、Krista Kosonenが出演する『ブレードランナー2049』。驚いたことにKosonenは作中でフィンランド語を披露しています。一体彼女はなんと言っているんでしょうか?





動画はSonyPicturesJapan
より。

彼女の台詞はネタバレにならないので書き出してしまうと:

Varo, toi jätkä on Blade Runner. Vittu se on vaarallinen, mennään.

日本語に訳すと:

気をつけて、そいつはブレードランナー。そいつクソやばいから行こう。

といった感じです。なお、この「vittu」という言葉は英語で言えば「f*ck」と同じような感じで使われる言葉。元々の意味は「(力のある、強い)女性器」という意味ですが、現代使われる際には汚い意味合いを含んでおり、卑語(フィンランド語で言えばkirosana)としての「女性器」となりますので人前で使わない方がいいでしょう。(とは言え特に若い世代の会話の中では良く耳にしますが)

なお、フィンランドで一足お先に見てきた『ブレードランナー2049』、姉妹ブログでネタバレ無しのレビューを書いていますのでそちらもご覧ください。

また、フィンランド語に興味を持たれた方は、フィンランド語を日本語に空耳して覚えちゃおうという電子書籍、『空耳フィンランド語』もどうぞ:






(abcxyz)